スノボー初心者こそ重要なビベリングの知識とは
「ビベリング」という言葉を聞いて、何を連想しますか。ここでスノボのことを思い浮かべなかった方は、スノボ初心者です。とても大切なビベリングの知識を、ぜひ学んでください。
ロッカーボードであってもビベリングしたほうが乗りやすい
ロッカータイプのボードは安定性が低くグラトリ(グラウンドトリック)をやりにくいのですが、板が曲がりやすい、反発が少ない、逆エッジが起こりにくいなどの利点があります。脚の力が弱い女性やスノーボード初心者などにはロッカーボードがおすすめです。
中でも初心者はフラットロッカーを使うとよいでしょう。逆エッジが起こりにくいということは裏を返せばエッジが噛みにくいという事です。そのため、プラスやスピンをするときに抵抗が小さく、カービング性能が悪くなります。そこで、ビベリングを行うことにより、回転性が高くなり、カーブしやすくなります。ビベリングとはボードの滑走面やサイド面に対してエッジの角度をつけることです。そうすることで、曲がりでの安定性が増します。初心者の頃は特に、ビベリングを行うことによって転倒する回数が減るでしょう。
1度でもビベリングすると劇的に変わるのでやることをおすすめします。
自分に最適な角度を見つける
雪に引っかかり転倒するという方は、エッジのベース側を1度・サイド側を1度削ってエッジを雪面から離してみましょう。目的や修練度によっては更に削る方もいます。
スノーボードのエッジは、出荷時滑走面(ソール)側のベースエッジと横側のサイドエッジの角度は90度となっています。
しかし、このままでは常に雪面にエッジが接している状態となり、ターン時にエッジが雪に引っ掛かり転倒の原因になりかねません。
通常の加工であればベースエッジを1度落とすのですが、そのままだとトータルのエッジ角度が91度となるので、サイドエッジも削り90度に戻します。初心者ならこれだけで劇的に変わるでしょう。
しかし、エッジグリップを上げるためにサイドエッジを89度や88度とさらに削る方もいますし、初心者用と割り切って6度位削る事も可能です。しかし、いずれにしても一度削ると元には戻せない事に注意しましょう。
エッジシャープナーを使うと便利
スノーボードを買ったままの状態で滑っているという方、多いのではないでしょうか。
スノーボードのエッジは通常90度に仕上げてありますが、ベースエッジとサイドエッジ、常にどちらかのエッジに乗るような滑りとなります。これは初心者にはなかなか難しく、このままでは特に初心者は転倒の原因になることもあります。
サイドエッジのビベリングは雪面への食い込み具合を左右するものです。どちらか片方を削ればよいというわけではなく、ベースエッジを1度削ったらサイドエッジも1度削り、90度に戻す必要があります。あくまでも「トータルのエッジ角度は90度」が基本です。
ビベリングはショップでもやってもらえますが、エッジシャープナーを使えば素人でもビベリングが可能です。
ビベル角を気にするよりとにかく滑ることが大事
未調整のスノーボードで滑ると上手くターンすることができず、転倒してしまうことや、板のエッジで手を傷つけてしまうことも少なくありません。そのため、ビベリングをおすすめすることを説明してきました。
しかし、滑れば滑るほどエッジの角度というのは丸くなり、ソールもすり減るものです。
エッジの角度を鋭角にすると摩耗が早くなり、板のチューニングを細かくしなければなりません。せっかく板を万全の状態にしてもビベル角を気にしてチューニングばかりしていては技術の上達は難しいでしょう。それよりも1回でも多くゲレンデ滑ることの方がスキーやスノーボードの上達の近道と言えます。
板のチューニングはサクッと行い、練習に時間を費やそう
サイドビベル角をダリングして板を万全の状態にすることはとても大切なことです。エッジの角度を調整することで転倒や怪我の防止につながりからです。しかし、手っ取り早く上達したいと思うのならば板のチューニングばかりでは効率が悪いといっても過言ではありません。1回でも多くゲレンデで滑ることの方が近道ではないでしょうか。ぜひ練習を重ねて腕を磨いてください。
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